肌に触れた時にざらつきを感じたり、ゴワゴワしていると感じた事はないでしょうか?
それはもしかすると角質肥厚(かくしつひこう)なのかもしれません。
角質肥厚は古い肌が何重にも重なる事で、肌が硬くなり様々な肌トラブルの原因となってしまうほか、肌の浸透力が低下して化粧ノリが悪くなる原因にもなるので早めのケアで改善を目指しましょう。
この記事ではやっかいな角質肥厚の原因と効果的なスキンケアの方法を紹介していきたいと思います。
角質肥厚とは
表皮は熱さや寒さを感じたり、細菌などの感染から身体を守ってくれる大切な役割があります。
表皮はさらに「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層に分かれています。
肌を作る細胞は基底層で作られて、少しずつ形を変えながらおよそ14日間をかけて角質層に押し出されて肌を作っていき、角質層で肌としての役目を終えたあとは垢としてはがれ落ちていきます。
この様にして肌が生まれ変わる一連のサイクルを「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーが正常な肌は、古い角質を排出しながら毎日新しい皮膚に生まれ変わっているので、肌の内部に必要な水分を留めて適度に潤い、キメが整った状態を保つことができます。
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肌が乾燥するとターンオーバーが正常に機能しなくなります
このターンオーバーの適度なサイクルが遅れてしまうと、肌がゴワゴワする角質肥厚を起こしやすくなります。
角質肥厚による肌トラブル
角質肥厚は知らない間に進行して肌質が変わってしまいますが、次の様な症状が出たら角質肥厚を疑ってみて下さい。
肌がくすむ
角質肥厚による肌トラブルで多いのが「肌のくすみ」です。
本来はがれ落ちるはずの古い角質が表皮にたまって重なってくると、肌が褐色がかった灰色にくすんできます。
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小ジワが目立つ
肌がゴワゴワになると表皮に浅くて細いシワが出やすくなります。
そのままケアをせずに放置すると、最初は細かったシワが奥の層まで達すると深くて目立つ固定ジワに進行してしまう事もあります。
シミがでてくる
一度できるとなかなか消えない難敵がシミです。
紫外線から肌を守るメラニンが大量に作られると、角質肥厚の原因にもなります。
たった1つのシミで急激に老け顔になってしまうので、出来る前に予防しておきたいですね。
ニキビができる
ニキビは皮脂の分泌が多い脂性肌の人にできやすいと思って油断している人も多いかもしれませんが、実はそうではありません。
角質肥厚によって肌が乾燥してしまうと、脳が「皮脂が足りないぞ!」と勘違いして必要以上に皮脂を分泌してしまうとニキビができやすくなります。
角質肥厚の原因
角質肥厚になる原因は様々なものがあって1つではありません。
その中から可能性の高いものを紹介していきます。
肌の乾燥
肌が乾燥するとたんぱく質分解酵素の働きが鈍くなり、古い角質が肌に残りやすくなります。
通常角質層で役目を終えて古くなった肌が垢となって剥がれ落ちる際たんぱく質分解酵素の働きによって肌から剥がれていきます。
古い角質が肌に残り続けることで角質肥厚を引き起こしてしまいます。
紫外線によるダメージ
紫外線を浴びる事で作られた活性酸素が肌細胞を酸化させると肌が正常は働きを果たせなくなって肌の老化が進行してしまいます。
肌が老化するとバリア機能が低下するため、肌の内部の水分を留めておくことができなくなり、乾燥する事で代謝が乱れて角質肥厚になりやすくなります。
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ストレスによる影響
強いストレスを受け続けると自律神経のバランスが乱れてしまい、身体の器官に様々な不調が現れます。
もちろん肌にも悪い影響があり、血流が悪化する事で肌の新陳代謝を低下させてしまい、角質肥厚を起こす原因になります。
睡眠不足による影響
質の悪い睡眠が続くと体内で成長ホルモンを分泌しにくくなり、肌トラブルを起こしやすくなります。
成長ホルモンには新陳代謝をコントロールする作用があり、不足するとターンオーバーの乱れに直結します。
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角質肥厚の改善方法
角質肥厚の改善には正しいスキンケアをする事が基本です。
肌に出来るだけ刺激を与えない優しいケアを心掛けましょう。
コットンなどでこすったり、毛穴汚れを落とすピーリングは肌にダメージを与えることになるのでおすすめしません。
メイクを落とすクレンジングは、洗浄力の強すぎるものは使わない様にして、肌の汚れや余分な皮脂を落とす洗顔料も洗浄力が弱くて保湿成分が配合されたものを選び、泡立てネットで十分に泡立ててから優しく洗う様にして下さい。
角質肥厚にはブースターが効果的
角質肥厚は肌の乾燥が原因で引き起こされます。
その為、改善するためには保湿ケアが必要になりますが、洗顔後にそのまま化粧水で保湿しても、古い角質が何重にも重なり合った肌に化粧水はなかなか浸透しません。
言いかえるとやるだけ無駄です。
じゃあどうすればいいかというと、ブースターと呼ばれる導入美容液を使う事をおすすめします。
ブースターは洗顔のあとに使う基礎化粧品で、その後に使う保湿のための化粧水や美容液の浸透力を高める効果があるので、ゴワゴワ肌にもグングン浸透していきます。
わたしはエミネットさんの「天使のララファーストセラム」というブースターを使っていて、これがわたしの肌には良く合ったみたいで、初めは硬かった肌も今はやわらかくなりました。
ファーストセラムには高純度コラーゲンやセラミド、ウィルブライドなどの美容保湿成分をたっぷり含んでいて、肌を保湿するだけでなく、浸透しやすい肌を目指すことができます。
ファーストセラムに興味がある人はこちらから見てみて下さい。
まとめ
角質肥厚になった肌は様々なトラブルが起こりますが、その時に現れる症状をまとめておきます。
- 化粧水が浸透しにくくなる
- 肌のくすみ
- 小じわ
- シミ
- ニキビ
角質肥厚を改善する為には保湿をして肌に水分を与える事で、ターンオーバーの周期を整えて弾力のある柔らかい肌を目指す必要があります。
角質肥厚に悩んでいるという女性は、今日から正しいスキンケアを初めて健康美肌を目指してみることおすすめします。