活性酸素の肌への影響と発生原因｜肌を老化から守る方法とは

活性酸素って聞いたことありませんか？

「活性化」+「酸素」だからなんだか身体に良さそうなものというイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。

活性酸素には身体の老化を早めてしまう作用などがあり、特に女性としてはありがたくない存在です。

この記事では活性酸素がどうして生まれて、どうすれば取り除く事が出来るかなど活性酸素対策について紹介していきたいと思います。

ららちゃん

活性酸素には抗酸化力で対抗するの。

活性酸素とは？

活性酸素の本来の働きは、紫外線から身体や細胞を守ってくれたり、体内に侵入した細菌やウイルスを除去してくれる「心強い味方」なのです。

それなのに、体を守る為の酸化力があまりにも強すぎるので、体内の細胞を傷つけてしまうのです。

活性酸素の肌への影響

活性酸素は非常に酸化力が強くて攻撃的な性質で、くっついた細胞を酸化させてさび付かせてしまいます。

活性酸素のダメージを受けた肌は、正常に機能しなくなり健康を保つ事が出来なくなります。

肌はバリア機能などの役目を果たせなくなり、どんどん老化を早めてしまい、様々なエイジングサインが現れます。

一度できてしまうとなかなか消えないシミは多くの女性が悩んでいる肌トラブルのひとつで、その原因は活性酸素によって肌細胞がダメージを受けたことです。

活性酸素は肌細胞だけでなく、肌を瑞々しく保ってくれるコラーゲンやエラスチンまで攻撃して酸化させてしまいます。

そうなると、肌の水分が失われて弾力やハリも無くなってしまい、シワができやすい肌質になってしまいます。

減少したコラーゲンの改善のためにはコラーゲンドリンクやサプリなどで補うのが一般的です。

肌の老化の他にも、ガン、糖尿病、動脈硬化を引き起こす原因になると言われているので、美しい肌や健康な体を維持するためには、活性酸素から細胞を守る対策をする事が大切です。

活性酸素から身体を守る機能がある

わたしたちは、生きていく上でどうしても活性酸素が作られてしまいます。

でも安心して下さい、人間には体内で作られる活性酸素の害から細胞を守る防御機能が備わっています。

体内の見えない敵、活性酸素に対抗するため、わたしたちの身体には「抗酸化力」が備わっているのです。

この抗酸化力が備わっていなければ、人間は生きてはいけません。

それでも、身体の抗酸化力が酸化ストレスに及ばなくなると、活性酸素から細胞や遺伝子への攻撃が続いて肌の老化やあらゆる病気につながってしまうのです。

だからあらゆる書籍でも、健康の為には活性酸素除去が大切と叫ばれているのです。

ららちゃん

活性酸素は非常に多くの病気の発症に関わっているので、イタリアでは健康診断の標準項目になっているそうです。

活性酸素ができるメカニズム

当たり前ですが、人は常に呼吸をしています。

実は酸素を吸っているだけで活性酸素が作られていて、スーパーオキシドアニオンやヒドロキシルラジカルといった毒性が強い活性酸素が生成される事もあります。

活性酸素は代謝の過程でも発生してしまい、白血球やマクロファージといった免疫機能の一部にあたります。

殺菌力が強くて先程書いた様に本来は体内に侵入した細菌やウイルスなどを攻撃して取り除く働きがあります。

活性酸素が発生する原因には次のようなものがあります。

この様に身体に負荷がかかる状態になると、活性酸素が作られます。

例えば紫外線には有害な物質が含まれているので、肌に紫外線を浴びると肌細胞を守るために活性酸素が活発に生成されるのです。

生活習慣を変えて活性酸素を除去する方法

わたしたちの身体は、抗酸化酵素によって、活性酸素から細胞を守っています。

でも若い頃はいいのですが、年齢を重ねると抗酸化力が衰えてきます。

そうなると活性酸素の酸化力を抑え込む事ができなくなってしまうことで、体中で酸化がすすみ様々な症状がでてきます。

「近頃疲れやすくなった」「肌荒れしやすくなった」「風邪をひきやすくなった」などと感じ始めたあなたは、活性酸素を減らす対策を始めてみてはいかがでしょう。

紫外線対策をする

紫外線に当たると皮膚細胞にダメージが及ぶ事で活性酸素が作られます。

また、DNAにダメージが及ぶと皮膚がんや白内障といった病気のリスクも高まります。

女性にとっては紫外線はシミやシワの原因となる大敵ですので、ファンデーションの他、外出時は帽子をかぶったりして日光に長時間当たらない工夫が必要です。

タバコを吸わない

タバコの煙には200種類以上の有害物質、50種類以上の発がん性物質が含まれていて、体内に入ると活性酸素を作り出します。

タバコの有害物質にはニコチンやタールが知られていますが、他にも車のバッテリーに使用されている「カドミウム」、ペンキ除去剤に使用される「アセトン」や、アリなどの駆除剤に使用する「ヒ素」など、体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。

また、タバコを吸わない人でも、吸っている人に近づくとタバコを吸っている人と同じ有害物質が体内に入る事になるので受動喫煙には注意が必要です。

アルコールを控える

お酒を飲むと、アルコールは胃や小腸で吸収されて血液に溶け込んで肝臓に送られます。

肝臓ではアルコールをアセトアルデヒドという有害物質に分解されます。

お酒を飲んだ時に顔が赤くなったり、眠たくなったり、吐き気や頭痛がしたり、まっすぐ立てなくなるのはアルコールそのものではなくて、アセトアルデヒドが原因なのです。

肝臓で分解しきれなかったアルコールは、肝静脈を通って心臓に送られたあと、血液と共に全身へ巡って再度肝臓に戻って分解を繰り返します。

この様にアルコールは肝臓だけでなく全身に回るので、体内で大量の活性酸素が発生します。

ららちゃん

お酒が弱い人はこの分解に時間がかかってしまうので、少量でも注意が必要です。

ストレスを発散する

ストレスを受けると血流が悪くなってしまうので活性酸素が発生します。

ストレスは万病のもとですが、人間関係などの原因を完全に避ける事は難しいでしょう。

趣味や運動、女子会など、ストレスを上手く発散したり逃がす方法を見つけておく事をおすすめします。

ららちゃん

あっ、くれぐれも女子会でお酒は控えめにね。

激しい運動はしない

ダッシュなど激しい運動をすると、心臓の動きが活発になり呼吸量が増える事で活性酸素が作られます。

おすすめはウォーキングやプールでの水中歩行などのゆったりとした運動です。

この様な軽めの運動によって、抗酸化酵素の働きが高まると体内での酸化を抑える事ができます。

まとめ

活性酸素は肌だけでなく、体中を酸化させてしまうやっかいな物質ですが、生きている限りこれからも活性酸素はずっとつきまといます。

でも生活習慣を見直して改善する事で、活性酸素の発生量を減らす事は出来ます。

活性酸素を減らす事が出来れば、身体に備わった抗酸化力によって酸化を防ぎやすくなります。

この様な対策をする事で活性酸素の生成を抑えて、肌細胞を酸化から防ぎ、肌や体の老化を防ぐ事ができます。

上のチェック項目に心当たりがある人は、今日から見直してみてはいかがでしょうか。

ららちゃん

ちょっとした事の積み重ねがお肌を守るのね。