美肌を目指すうえでターンオーバーは切っても切れないとても関係の深いものです。
健やかな美肌について話す時だけではなくてガサガサに荒れたお肌について話す時、スキンケアやエイジングケアなどについて話す時にもターンオーバーは必ず関係してきます。
ターンオーバーが乱れると古い角質が肌に留まり続け、然保湿成分も少なくなり、肌のバリア機能も低下してしまいます。
ターンオーバーを制する者は美肌を制すると言ってもいいくらい、美肌においては超大切な事なのです。
ターンーオーバーが乱れる原因や促進方法、整え方を知ればあなたの肌の悩みが解消されるかもしれません。
特に30代~40代を過ぎると様々な肌トラブルが出始める年齢ですが、その多くはターンオーバーの遅れや乱れが原因です。
ターンオーバーを促進して、遅れを改善する事ができれば肌トラブルが改善方向へ向かうはずです。
この記事ではできるだけ分かりやすくターンオーバーについて解説していきますのでどうぞ気楽に読み進めて下さい。
肌のターンオーバーとは
ターンオーバーを一言でいうと、
新陳代謝のことです。
もう少し詳しく言うと、肌の細胞が新しいものに変わることです。
つまり肌が新しく生まれ変わることです。
肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを図解にするとこの様になります。
皮膚の構造ってどうなってるの?
人間の皮膚は1枚だと思っている人って意外と多いみたいですが、実は皮膚は複層構造になっています。
皮膚の一番外側から 表皮⇒真皮⇒皮下組織 で作られています。
一番表面の表皮はさらに4層構造になっていて、一番外側から
角質層⇒顆粒層⇒有棘層⇒基底層 で構成されています。
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それではここからは、ターンオーバーについて詳しく解説ていきます。
ターンオーバーの仕組み(メカニズム)
皮膚は、表皮の4層目にあたる基底層で生まれた細胞で作られていきます。
基底層で生まれてきた細胞は皮膚の表面に上がっていくにつれて、少しずつ形を変えながら外側の角質層を目指します。
その過程でヒアルロン酸やNMF(天然保湿因子)の素など細胞間脂質を生成します。
この細胞の働きによってわたしたちの肌は常に潤ってバリア機能も働くのです。
この細胞はその後、角化細胞という死んだ状態となり、皮膚の表面にまで押し上げられてきて、最終的にアカになってはがれ落ちます。
この細胞の一連のサイクルをターンオーバーと言います。
step
1
表皮と真皮の間にある基底層で肌細胞(基底細胞)が生まれてターンオーバーが始まる。
誕生した細胞がこれから肌を作っていきます。
step
2
その後にもどんどん新たな細胞が誕生する事で、外側に向かって押し上げられる。
その際、有棘細胞⇒顆粒細胞⇒角質細胞へと形を変えて行きます。
step
3
角質細胞が肌の表面まで押し上がってくると、細胞はその役目を終えて次の細胞の為に垢として剥がれ落ちていきます。
この「剥がれ落ちる」という事が、美肌の為にはとても大切な事なのです。
ターンオーバーの周期
基底層で生まれた細胞は約14日かけて「角質層」のあたりまで押し上げられて角化細胞(死んだ状態)になります。
そこから更に14日のあいだ、角質層で私たちの肌を外敵から第一線で守る「バリア機能」という役割を果たしてくれます。
その役目を終えると最終的には「アカ(フケ)」として剥がれ落ちていきます。
ターンオーバーが正常な肌ってどんな肌?
ターンオーバーが正常な状態とはどのようなものを指すのでしょうか。
その答えは「肌のバリア機能がしっかりと機能していて、角層に潤いをたっぷり抱えた肌」です。
この状態の肌はキメが整っている状態で、すべすべモチモチ肌です。
最適な周期でターンオーバーを繰り返しているので、バリア機能がしっかり働いており、ニキビやシミや肌荒れなどの肌トラブルは起こりにくい健康な状態の肌です。
ターンオーバーが乱れる原因って
ターンオーバーは整えるのは大変だけど、乱れる時は簡単に乱れてしまいます。
その原因は普段の生活環境が深く関わっています。
- 食事(ビタミン・野菜不足、糖質・脂肪分過多)
- 睡眠(睡眠不足、成長ホルモン)
- 飲酒(深酒、飲みすぎ)
- 喫煙(タバコは肌に悪い影響が!)
- 運動(運動不足=ただ歩くだけでは不十分)
- 間違ったスキンケア(洗顔、ピーリング)
- 無理なダイエット
- 冷え性
- 疲労
- ストレス(自律神経の乱れ)
- 便秘(後述します)
- 乾燥(バリア機能の低下を招く)
- 紫外線(肌細胞にダメージが!)
この様に普段の生活の中の身近なところに、ターンオーバーを乱す原因となる事がたくさんあります。
便秘までもがターンオーバーを乱す原因になる事は意外かもしれません。
便秘⇒腸内環境の悪化⇒老廃物などが血液に溶け出して全身へまわる⇒肌荒れ(ターンオーバーの乱れ)
便秘で悩む人は多いですが、便秘になると肌が荒れるのはこの様な理由があるからです。
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ターンオーバーが乱れるとどうなるの?
ターンオーバーのリズムが乱れると、様々な肌トラブルが現れます。
ターンオーバー周期が乱れるといっても遅れるだけではなくて、周期が早くなる場合もあります。
実はターンオーバーは遅れる場合だけでなく、早まる人も少なくありません。
ターンオーバーが早すぎる時の症状
「ターンオーバーが早い」と聞くとなんだか良さそうな気がするかもしれませんが、実はそうではありません。
肌細胞が生まれた後、本来なら14日ほどかけて肌のバリア機能を担う様になるはずが、短期間で肌の表面まで上がってきます。
細胞はまだ十分に育っていない状態なので、肌が傷つきやすくて弱い状態になります。
そうすると次の様な肌トラブルを起こしてしまいます。
- 毛穴の黒ずみ
- 赤み
- ニキビ
- 乾燥肌
- シミ
- シワ
ターンオーバーが遅い時の症状
ターンオーバーが遅れると本来、肌から垢やフケとして落ちるべき古い皮膚が肌の表面に留まる事で積み重なってしまいます。
そうすると角質肥厚によって角質層が分厚くなってしまい、毛穴を塞いでしまうことになります。
この場合に起こる肌トラブルには次の様なものがあります。
ターンオーバーを改善すればシミは出来ない?
ターンオーバーの乱れで進行しやすくなるシミですが、その原因となるのがメラニンという物質です。
メラニンは悪者扱いされるので悪いイメージが強いかもしれませんが、実はメラニンは肌を紫外線から守る為に生成されるのです。
メラニンは人間以外の動物も持っている色素で、表皮の基底層にあるメラノサイトという色素細胞で作られます。
紫外線などで肌に刺激が加わると、メラノサイトでメラニン色素を生成して表皮細胞(ケラチノサイト)を紫外線などから守り、DNAの破壊などを未然に防ごうとします。
ここまで読むとメラニンが悪者ではない事がお分かりいただけたと思いますが、ではどうしてメラニンがシミの原因になるのかについて解説していきます。
メラニンでシミができるのはなぜ?
生成されたメラニン色素はターンオーバーが正常な肌なら、肌細胞と共に垢として排出されていくので問題ありません。
でも、年齢を重ねていくうちにターンオーバーサイクルが乱れると、メラニンが排出されずに肌の内部に留まることになります。
その他にも過剰に紫外線を浴びると、メラニンが過剰に生成されるので色素沈着を起こしやすくなります。
色素沈着は新陳代謝が低下すると起こりやすくなるので、ターンオーバーを促進する事で予防する事ができます。
また、タバコやストレスなどで活性酸素が増えるとメラニンが排出されにくくなるので注意が必要です。
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ターンオーバーは年齢を重ねると乱れやすい?
実はターンオーバーの周期は年齢によって変わってきます。
その理由は加齢とともに新陳代謝が低下するからです。
一般的には20歳前後では28日周期だったものが、30~40代になると45日程度はかかるといわれています。
ちょっとしたすり傷なんかも治りにくくなるのはこの為です。
つまり30代の人がターンオーバーの周期が長くなるのは、ターンオーバーが乱れているのではなくてある意味正常な状態だと言えます。
正常と言っても肌が健康という事ではなくて、例えば50代になるとターンオーバーの周期が20代と比べて約2倍になりますが、これは正常な老化という事なのです。
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ターンオーバーを正常化する方法
ターンオーバーは早すぎても遅すぎても肌トラブルの原因になってしまいます。
ターンオーバーを正常にするコツは規則正しい生活です。
睡眠時間、バランスのとれた食生活、ストレスをためないことが大切です。
これからターンオーバーを正常化するための方法を紹介します。
ターンオーバーの改善には質のいい睡眠が基本
睡眠不足が続くとお肌の調子が悪くなりますよね。
これは睡眠中に肌を修復する作用が働く事が関係しています。
夜は肌のゴールデンタイムと呼ばれる時間帯があって、この時間に合わせて質のいい睡眠がとれる様に準備する事が大切です。
この時間帯には成長ホルモンが多く分泌されるのですが、成長ホルモンにはターンオーバーを促進する働きがあります。
具体的には、紫外線などで傷ついた肌細胞を修復する他、美肌に欠かせないコラーゲンを生成するなどの働きがあります。
ターンオーバーを正常化させる成分と食事
3食きっちりと食べる、間食をしないなど、食生活はバランスが一番大切です。
その他ターンオーバーを整えるのに有効な栄養素を紹介しておきます。
- たんぱく質
- 亜鉛
- ビタミンA・C
たんぱく質・・・肉、魚、大豆、卵
亜鉛・・・牛肉、イワシ、卵黄
ビタミンA・C・・・人参、卵黄、レバー、うなぎ
栄養バランスのとれた食事に適しているのが「和食」です。
和食は様々な栄養素を幅広く摂ることができます。
また、これらの栄養素のサプリも色んなメーカーから発売されていますので、上手に利用しましょう。
ターンオーバーを正常化する為の洗顔
ターンオーバーの正常化にはスキンケアが大切です。
特に遅すぎる場合は、角質肥厚になる事が多いため適切な洗顔が必要です。
洗顔とピーリングで古い角質を落としましょう。
でも毎日のピーリングは厳禁です。
必要な角質まで落としてしまい、逆にターンオーバーが早くなりすぎる原因になります。
行き過ぎたピーリングや洗顔は控えて適度なスキンケアを心がけて下さい。
ターンオーバー促進するためには、肌の表面に残った古い角質を洗い流す必要があります。
おすすめの洗顔は、コラーゲンが配合されて新しくなったどろあわわです。
ターンオーバーを正常化する化粧水
ターンオーバーか遅くなると、肌のくすみや毛穴が目立ったり、化粧ノリが悪くなったりします。
その理由は古くなった角質(肌の表面)が厚く重ね合わさっている状態になっているからです。
この状態の肌を「角質肥厚」といい、様々な肌トラブルの原因になります。
この角質肥厚を改善する事がターンオーバーを正常化する事につながります。
そして角質肥厚を改善するのに欠かせない方法が保湿です。
でも角質肥厚の肌は保湿成分が浸透しにくい状態なので、どの化粧水でもいいわけではありません。それに適した化粧水を選ぶ必要があります。
その中でも私が特におすすめしたいのが、「天使のララファーストセラム」です。
潤い浸透ルートを形成して角質肥厚の改善を目指せるので、効果的な保湿が期待できてターンオーバーの乱れに適した化粧水なのです。
まとめ
いかがでしたか?ここまでターンオーバーの仕組みと正常化の方法について書いてきましたが、肌トラブルで悩む人にとってターンオーバーの正常化が大切だと言うことは分かってもらえたと思います。
そしてその為には、日々の食生活や正しいスキンケアやストレスをためない工夫などが大切になってきます。
症状によっては、肌荒れ自体が強いストレスになってまう事もあります。
そうならない為にも、早いうちから正しい対策をする事が大切です。