明るい笑顔を見せているつもりでも、表情がどんよりと曇ってしまう肌のくすみ。
肌のくすみは第一印象にも大きく影響してしまいますので、できればなりたくないというのが本音ですが、くすみに悩んでいる女性はとても多いと思います。
肌がくすんでいると気持ちまで沈みがちで、外にお出掛けするのもためらう事もあります。
一口でくすみと言っても、実はくすみには4つの原因があって、それぞれ対策が違います。
今回はくすみの原因と改善、解消の為の対処法について解説していきたいと思います。
肌のくすみの原因は4種類
10代や20代の頃には自分には関係ないと思っていた肌のくすみも、30代を超えるとグッ!と身近な存在となります。
そんなくすみにはこんなデメリットがあります。
くすみのデメリット
- 顔色が悪く見える
- 実年齢よりも老けて見える
- 疲れている様に見える
- 印象がどんよりと暗くなる
- 化粧ノリが悪くなる
この様にくすみにはデメリットが多く、ファンデーションでカバーしても化粧崩れを起こしたり、年齢肌を加速させる要因になっています。
そんなくすみは4つの原因によって起こります。
くすみの原因
- 古い角質が重なり合って起こる
- 紫外線や炎症によって起こる
- 睡眠不足や冷えによる血行不良によって起こる
- 肌の乾燥によって起こる
上記の様にくすみの原因はさまざま。
まずは自分のくすみの原因をチェックしてみましょう。
くすみの原因のチェック方法
角質が溜まっている
- 肌がごわついている感じがする
- ニキビや吹き出物が出来やすく治りにくい
- 30歳を過ぎている
紫外線の影響
- 10~20代の頃に紫外線をたくさん浴びた
- 洗顔はゴシゴシ洗うタイプ
- 40歳以上だよ
血行不良
- 仕事や家事が忙しくて睡眠が短い
- お風呂はシャワーが多く浸からない
- 自分は運動不足だと思う
肌の乾燥
- 洗顔後に肌がつっぱる感じがする
- 肌がカサカサしている
- 肌荒れを起こしやすい
当てはまる事が多いものがあなたのくすみの原因になっている可能性が高いです。
角質肥厚によるくすみの原因と対策
肌は常に生まれ変わっていて、本来古くなった角質は垢として剥がれ落ちていきます。
でも何らかの原因でターンオーバーのサイクルが乱れると古くなった角質が剥がれ落ちずに肌の表面に留まってしまいます。
その古い角質が重なり合わさると角質が分厚くなってしまい肌の透明感が失われてしまいます。この状態を角質肥厚といって、くすみの他にも様々な肌トラブルの原因になります。
このタイプのくすみは灰色っぽくくすんで見えるので、表情が暗く見えてしまいます。
角質肥厚についての詳しい内容や改善方法はこちらの記事で解説しています。
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角質肥厚によるくすみの改善方法
まずは肌の表面に重なり合っている不要な角質をピーリングで除去します。そうする事でターンオーバーを促進して肌が生まれ変わるサポートをすることができます。
また、普段のスキンケアにはフルーツ酸(AHA)や酵素入りの洗顔料の他、角質を除去してくれる成分が配合した美容液もありますので、上手に利用して優しく角質をオフする事もおすすめです。
ピーリングなどで定期的に不要な角質を取り除けば、肌の浸透がよくなってくるので化粧水などの効果も感じやすくなるはず。
ピーリングと同じく古い角質を除去する事ができるゴマージュを使う場合は、出来るだけ粒子の細かい物を選ぶことで肌に優しく角質ケアをする事ができます。
その他には、ターンオーバーを促進する働きがあるレチノール配合の化粧品は代謝を高める効果があるのでくすみ改善には有効な手段です。
紫外線によるくすみの原因と対策
若い頃に紫外線をたくさん浴び続けた人や、洗顔などのスキンケアの時に力を入れすぎてしまう人に多いのが、メラニンによって起こるくすみです。
人間の身体は肌に紫外線を浴びると、肌を守ろうとして皮膚の内部にメラニンが大量に発生します。このメラニンが体外に排出されずにいるとくすみの原因となります。
特定の一部分にメラニンが溜まるとシミの原因にもなりますが、顔の肌に広く散らばって沈着するとシミではなくてくすみが発生してしまいます。
紫外線によるくすみの改善方法
このタイプのくすみにはメラニンの生成を抑制したり、メラニンを排出しやすくする働きがある美白ケアが有効です。
肌を白くするには食べ物を見直す事も大切なので、詳しくはこちらの記事もどうぞ。
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血行不良によるくすみの原因と対策
運動不足や睡眠不足や体が冷えたりすると血液の流れが悪くなって、体中に栄養素や酸素が行き渡りにくくなります。
また、血行不良になると身体に溜まった老廃物の回収や排除する働きも鈍くなってしまうし、静脈の血流が悪くなるので、静脈血の量が増えてしまいます。
顔の皮膚を透かして青く見える静脈が、肌を青白くくすませて見えてしまうのです。特にもともとメラニン量が少ない色白の人に多い症状です。
血行不良によるくすみの改善方法
実は青いくすみは改善しやすいくすみと言えます。その理由は血行不良によるくすみは軽い運動やマッサージで改善する事ができるからです。
顔のマッサージは血液の循環効率を上げるのに適していて、血液循環が改善されたらどんより曇っていた肌がパッ!っと明るい肌になります。
そうなるとしめたもので、肌の代謝がよくなって健康な肌が作られるようになります。
マッサージは力をこめてする必要はありません。力強くマッサージをすると、肌の内部のコラーゲンが壊れて、肌のたるみの原因になります。
洗顔後に化粧水で肌をやわらかくしてから、マッサージクリームなどの肌のすべりが良くなるものを塗って、肌が動かない程度の弱い力で優しくマッサージしましょう。
またビタミンEや炭酸入りのパックや化粧品を使うと血行促進効果が期待できます。
乾燥によるくすみの原因と対策
乾燥によるくすみは、肌の内部の水分を逃がさないためのバリア機能が低下することで、水分を保持しきれなくなる事で起こります。
潤いが失われた肌は、キメが乱れてしまいます。
キメが乱れた肌は、当たった光をきれいに反射出来なくなって、反射する光も乱れてしまうので肌の透明感が失われてどんよりと暗く見えてしまいます。
そのため艶が失われて、肌の色もどことなく暗く見えるのですてしまいます。
乾燥によるくすみの改善方法
このタイプのくすみの対策には、しっかりとした保湿が基本です。
保湿は化粧水が基本ですが、場合によっては美容液と併用して十分に肌を潤す事が肝心です。
化粧水を馴染ませた時に「あっ、気持ちいい」って感じるのは肌が上向いている証拠です。ぜひ、化粧水の心地よさを感じながら保湿ケアをしてみて。
また、特に乾きやすくて毛穴も目立つ頬にはローションパックがおすすめ。
まとめ
ここまでくすみの原因と改善策について紹介してきました。
くすみは正しい方法で対処すれば改善することができますが、自身のくすみに合った方法でケアしないといつまでたってもくすみは改善されません。
そのためにはあなたのくすみの原因を特定する事が大切ですので、くすみの原因をまとめてみました。
- 角質肥厚によるくすみ
- 紫外線によるくすみ
- 血行不良によるくすみ
- 乾燥によるくすみ
4つの肌のくすみは、それぞれに適した方法でケアすれば、透明感を取り戻す事ができるし、その方法は難しいものではありません。
くすみで悩んでいる人はあきらめずに改善にチャレンジしてみませんか。