「コラーゲンを摂れるものは?」と聞かれてすぐに「焼き鳥!」なんて一番に思いつくそこのあなた、わたしも同感です。
焼き鳥と言えば鶏肉を炭火で焼いたあの香ばしい香りがたまりませんね。
ひと昔前までは焼き鳥屋といえばサラリーマンの憩いの場だったのに、今や女子会の定番となりつつあります。
その理由は女性だけでも入りやすいお洒落なお店が増えたり、女性向けのメニューが登場したりと工夫をされているお店が増えた事が挙げられます。
あんなに美味しいものを男性だけに食べさせておくのはちょっともったいないですよね。
ところで焼き鳥にはコラーゲンが含まれている事で知られていますが、定番メニューから裏メニューまで含めると数十種類ある部位の中でどの部分が一番コラーゲンが多く含まれているのでしょうか。
この記事ではコラーゲンが多く含まれる焼き鳥と注意点について紹介しています。
コラーゲンが多く含まれる焼き鳥はどれ?
焼き鳥と言えばももやねぎまが定番の部位ですが、これらにコラーゲンが多く含まれるかというとそうではありません。
結論から言うと、コラーゲン量が一番多いのは鶏皮ですが、その理由はのちほど紹介します。
でもその他にもコラーゲンが含まれる部位はたくさんあります。
手羽先やナンコツにもコラーゲンが入っている事は有名ですね。
鶏は空を飛べませんが時々羽ばたきはします。
手羽先は羽を動かすために筋肉が運動する場所なので、上質なたんぱく質を多く含んでいて栄養もたっぷりあるから美味しいのです。
「ナンコツ」はコリコリした触感と焼き鳥の風味を味わえる部位ですが、コラーゲンが含まれている人気の焼き鳥です。
また、余り知られていませんがナンコツの周りの「すじ」もコリコリした食感で、コラーゲンが含まれている部位だし、他にも下腹の皮の部分の「あつかわ」は脂ののったハラミを皮で包み込んだ希少な部位で旨味成分が凝縮しているので良ければ試してみてください。
鶏の唐揚げが焼いても固くならない理由とは
焼き鳥の並んで鶏肉の美味しい食べ方に「唐揚げ」があります。
唐揚げは大人だけでなくて子どもさんのお弁当にも喜ばれる鉄板の鶏肉ですが、高温の油で揚げても鶏カラがどうしてやわらかいジューシーなままで仕上がるのかご存知でしょうか?
例えば鶏肉と硬さを比べると豚肉を揚げたとんかつは2倍、牛肉を揚げた牛カツは4倍の固さになるそうです。
鶏肉との固さに差があるのには理由があります。
それは鶏肉には多くのコラーゲンが含まれているからです。
また、鶏肉の脂肪は融点が低くて約30℃で溶け出すので、口の中で脂が溶けてジューシーに美味しく食べられるのです。
焼き鳥の皮にコラーゲンが多いのはどうして?
唐揚げや焼き鳥といった鶏肉が嫌いな人もいますが、嫌いな理由は「鶏肉にはぶよぶよした皮がついてて気持ち悪いから」という人が多いかもしれません。
思えば、牛肉や豚肉は皮を剥いでから調理されていますよね。
でもこれには理由があります。
牛肉や豚肉にはお肉の中に脂身(脂質)が含まれているのですが、鶏肉のお肉の部分には脂身が少ないからです。
その代わりに鶏肉には皮に脂が集中して含まれています。
皮に油があって体を保護するので、鴨などは冷たい川にずっと浸かっていられるのです。
実際に鶏肉の皮を取って肉の部分だけで唐揚げにしてみると、食感はパサパサしていて味も今一つですが、それは脂がない事で旨味が足りていないのだと思います。
皮に脂身があるのは鶏だけではなくて鳥全般に言える事らしいのですが、鳥は空を飛ぶために大きな運動量が必要です。
羽ばたくために使う筋肉に脂は邪魔になるので、皮に脂質を貯める様に進化したのでしょう。
焼き鳥に含まれるのは動物性コラーゲン
コラーゲンにはいくつか種類がありますが焼き鳥に含まれるのは動物性コラーゲンです。
動物性コラーゲンは分子量が大きいため、体内への吸収率が悪くてほとんどは吸収されずに、消化の際に分解されてしまいます。
ちなみにコラーゲンは分子量の大きさによって、吸収率が違ってきます。
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脂質が多く高カロリーな焼き鳥は食べ過ぎに注意
焼き鳥の中でも、皮や手羽先はコラーゲンを豊富に含んだ部位ですが、いくら肌のためとは言っても食べ過ぎには注意しましょう。
なぜかというと焼き鳥のコラーゲンは皮の中に脂肪と共に含まれているので、コラーゲンを摂るためには、脂肪も一緒に食べることになるからです。
脂肪にはコレステロールが含まれていてハイカロリーなのです。
また、食べたコラーゲンはそのまま身体に吸収されるわけではないので、食べ過ぎないようにしましょう。
まとめ
手羽先にはコラーゲンが多く含まれている事で知られていますが、実はナンコツに含まれるコラーゲン量は手羽先の2倍以上になります。
でもナンコツはコリコリして美味しいですが、あまりたくさん食べられるものでもないので、結果としては手羽先の方がたくさんコラーゲンを摂れたりします。
また、手羽先部分は運動量が多くて上質なコラーゲンが含まれているので、年齢に関係なく人気の部位です。
それでは美肌に効くおすすめの焼き鳥部位を紹介します。
コラーゲンを多く含む焼き鳥は?
- 鶏皮(女性に人気!コラーゲンナンバー1焼き鳥)
- ナンコツ(コリコリ感がたまりません)
- 手羽先(運動量が多い部位で上質なコラーゲンが!)
- すじ(膝の部分なのでこちらもコラーゲンの質がいい)
- あつかわ(絶品超希少部位!ハラミ・皮・脂の3重奏)
堂々の1位は皮ですね。上手い・安い・コラーゲンが豊富という美肌焼き鳥の王様と言えるスーパーフードです。
皮には脂質が多くカロリーが気になるので食べ過ぎない様に注意が必要です。
また、炭火焼きで焼くと脂が落ちやすいので焼き鳥屋でもバーベキューでも人気の部位です。