風が吹いただけでも痛いといわれる痛風は身体の中に溜まった尿酸が原因で発症する関節炎です。
足の指の付け根などに症状が出ると、痛すぎて歩く事はもちろん、動くことも出来ない程の痛みに襲われます。
痛風は男性98.5%、女性1.5%という調査結果もあり、患者の割合としては男性に多く女性にはほとんど見られません。
その理由は痛風の原因になっている尿酸の血液中の濃度(血清尿酸値)が男性の方が女性よりも高いからです。
あなたの彼氏やご主人様は大丈夫でしょうか?
痛風は関節に現れる事が多い病気ですが、関節部分で手足を曲げる働きをしているのは軟骨です。
そして軟骨を作っている成分のひとつがコラーゲンです。
この記事では痛風の原因と予防、改善する方法について解説しています。
痛風とは
トイレに行くだけでも大変な思いをするほど痛いと言われる痛風ですが、30代以上になると痛風で悩む人は多い傾向があります。
まずは痛風になる原因について見てみましょう。
痛風になる原因は尿酸
血液中に溶け切らなかった尿酸が結晶になって、関節に溜まることで痛風になるのですが、その理由には次の様な事が考えられます。
痛風の原因
- アルコールの飲みすぎ
- いつもお腹いっぱいに食べ過ぎる
- ストレスが多い生活環境
- 何事にも手を抜くことが出来ない性格
痛風の激痛を起こす真犯人は「プリン体」です。
プリン体は食事や飲酒によって体内に蓄積される他、新陳代謝によって古い細胞が分解される際にも作り出されています。
現在、痛風に悩む患者は60~70万人といわれていて、痛風予備軍を含むと600~650万人に膨らみまさに国民病といってもいいレベルです。
ちなみに患者のほとんどが40代以上の男性です。
痛風になりやすい場所は親指の付け根
痛風についてはお判りいただけたでしょうか?
それでは、痛風による痛みは体のどの部分にでるのでしょうか?
次の様に痛風の痛みは関節部分か、体重がかかり負荷が高い部分という事が分かります。
- 手指の関節
- 肩
- ヒジ
- 親指の付け根
- かかと
- 足の甲
- アキレス腱
ところで、痛風になりやすい場所がある事をご存知でしょうか?
痛風になる人の約70%が足の親指の付け根に症状が出ると言われています。
どうして足の親指の付け根に痛みが出やすいのかはよく解っていませんが、おそらくこの部分が人間の体の構造上、結晶化された尿酸が溜まりやすい部分という事なのだと思います。

痛風の改善方法は?食事を見直してみよう!
痛風の予防や対策として有効な方法が、食べ物を見直す事です。
詳しくは次で書いていますが、食べ物にはプリン体が含まれていて、これが痛風の原因になっています
プリン体とは?痛風との関係性
プリン体っていう言葉は聴いた事があっても、実際にプリン体の正体を知らない人もいると思うので、説明しておきます。
プリン体とは、穀物や肉や野菜などに含まれる旨味成分で、通常は細胞の代謝などに利用されて、残ったプリン体は体内で尿酸に分解されて体外に排出されています。
プリン体は人間が生きる為に必要な成分で、食品から摂るよりも体内で生成される方がはるかに多くて、約80%を体内で作られています。
しかし食べ物からのプリン体の過剰摂取は、高尿酸血症や痛風のリスクを高めてしまいます。

プリン体が多い食べ物
痛風の直接的な原因となるプリン体を多く含む食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか?
プリン体が多い食品のひとつが干しシイタケです。
大豆100g中に約380mgのプリン体が含まれています。
また、だしの素やかつお節、煮干しなどの出汁系の食材には、特に多くのプリン体が含まれています。
これがプリン体が旨味成分と言われている理由です。
食材100g中に含まれるプリン体が多いものを紹介します。
- 煮干し 746.1mg
- だしの素 684.8mg
- かつお節 493.3mg
- 干しシイタケ 379.5mg
- 鶏レバー 312.2mg
- わかめ 262.4mg
- 大豆 172.5mg
- ほうれん草の芽 171.8mg
- ひじき 132.8mg
- スプラウト 129.6mg
- 納豆 113.9mg
- 舞茸 98.5mg
- ブロッコリー 70mg
- ピーマン 69.2mg
「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、プリン体の含有量は次の様に定義されています。
プリン体含有量
- 300mg以上 非常に多い
- 200~300mg 多い
- 50~100mg 少ない
- 50mg未満 極めて少ない
これらの食材を食べ過ぎない事で、プリン体の過剰摂取を抑えることができます。
でもプリン体=旨味成分と言うことは、出汁の効いた美味しい料理にプリン体が多い傾向にあります。
また、出汁には身体に必要な様々な栄養素も含まれているのでそれらを全く食べないというのはおすすめしません。
痛風でも食べていいプリン体が少ない食べ物
病院に行くと痛風に対して食事制限がかかる事も普通にありますが、痛風予防の為にもプリン体が少ない食事を摂る事をおすすめします。。
痛風対策におすすめの食べ物
- 焼きちくわ 47.7mg
- もやし 44.7mg
- おくら 39.5mg
- 豆腐 31.1mg
- なめこ 28.5mg
- 白米 25.9mg
- 魚ソーセージ 22.6mg
- さつま揚げ 21.4mg
- 柿の種 14.1mg
- チーズ 5.7mg
- いくら 3.7mg
その他の痛風対策におすすめの食べ物には次の様なものがあります。
カズノコ、コンビーフ、かまぼこ、スジコ、ウインナソーセージ、豆腐、牛乳、バター、鶏卵、ジャガイモ、とうもろこし、さつまいも、うどん、そば、パン、果物、キャベツ、トマト、大根、にんじん、白菜など

ビールを飲むと痛風になる?
ビールや発泡酒にもプリン体が含まれていますが、実は含まれるプリン体は思いのほか少量です。
缶ビール1本に含まれるプリン体は5㎎~10㎎と決して多くはありません。
アルコールが痛風の原因になる理由はプリン体の他にあります。
体内に摂りこまれたアルコールは肝臓で分解されますが、その時に尿酸値が一時的に上昇するため、毎日の晩酌が日課となっていたり、アルコールの摂りすぎると痛風のリスクが高まってしまいます。
そういった意味ではプリン体ゼロの発泡酒などを選択するのも良いかもしれません。

-
-
コラーゲン入りのお酒があるってホント?日本酒に含まれる美容成分とは
お酒でコラーゲンが摂れるってご存知でしょうか? 一見すると全然関係がなさそうな「お酒」と「コラーゲン」ですが、調べてみるとお酒にはコラーゲンに有効な成分が入っていて、実はこのコラボレーションは意外な組 ...
続きを見る
食事療法による痛風対策
痛風の予防や改善のために有効な方法を紹介します。
メタボ体形の人は注意が必要
肥満体質の人は血清尿酸値が高い傾向があり、カロリーの高い食べ物を控えたりして標準的な体重に近づけるためのダイエットが必要です。
ただし、あまりに急激なダイエットは逆に血清尿酸値を上げてしまうので注意が必要です。
プリン体を多く含む食べ物を控える
体内で代謝されなかった過剰な尿酸は排出されずに血液中に溶け込んで身体を巡ることになるので、先ほど紹介したプリン体を多く含む食べ物を食べすぎない様に注意しましょう。
特に美味しいと感じる旨味成分にプリン体が入っているので、つい食べ過ぎたということが無いようにしたいですね。
アルコールを飲みすぎない
アルコールのなかでもビールや発泡酒はプリン体が含有されていて血清尿酸値が上昇する原因となります。
また、アルコールの摂りすぎは活性酸素を発生させ肌によくないので飲みすぎに注意が必要です。
-
-
活性酸素の肌への影響と発生原因|肌を老化から守る方法とは
活性酸素って聞いたことありませんか? 「活性化」+「酸素」だからなんだか身体に良さそうなものというイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。 活性酸素には身体の老化を早めてしまう作用など ...
続きを見る
栄養バランスのとれた食事を摂る
栄養バランスを考えた食事を摂る事はとても重要です。
特に主食・主菜・副菜をバランスよく摂る事が、痛風予防に効果的ですが、果物は果糖が多いため食べ過ぎに注意しましょう。
- 主食・・・ごはん、ぱん、麺類など炭水化物を多く含むもの
- 主菜・・・肉や魚、卵、大豆などたんぱく質を多く含むもの
- 副菜・・・野菜や海藻、キノコ類など食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含むもの
-
-
コラーゲンが原因で太る人も!?その理由を徹底解剖|高カロリーが鍵
丈夫な骨やきれいな肌、コシのある髪や筋肉などに欠かせない美容成分のコラーゲンは経口摂取から摂る事が基本です。 美肌を目指す多くの女性がコラーゲンを摂って肌をぷるぷるにしたいと思って、コラーゲン入りの食 ...
続きを見る
水分を十分摂る
尿量が増えるとその分、体内の尿酸が排出されやすくなります。
その為、水分を多くとる事で尿量や回数を増やすことができますが、炭酸飲料やジュースではなくお茶や水などを多く飲む様にして下さい。

関節を柔軟に動かせる軟骨にしよう
手足の関節を自由に動かすことが出来るのは、関節内に骨と骨をつなぐ役割をしている軟骨の働きがあるからです。
軟骨は関節の動きを柔軟にしたり、衝撃のクッションになる働きがあります。
軟骨の成分の大半はコラーゲンで作られているので、軟骨は強さと弾力を兼ね揃えているのです。
特に痛風の症状が出やすい足の親指の付け根は、立った時にバランスをとったり、歩いたり走ったりする時には、大きな負荷のかかる部分です。
アルコールを控えた上で、親指の付け根の関節を強くしなやかな軟骨にしておけば、痛風になるリスクを抑える事ができるのではないでしょうか。
そういった理由からコラーゲンを摂る事で、痛風の予防や改善の効果が期待できます。
痛風に適したコラーゲンとは
どうして関節が痛むかというと、関節に何らかの炎症が起きているからです。
関節に炎症が起こる理由のひとつが、関節を柔軟に動かすためのコラーゲンが不足している事です。
コラーゲンは食事から摂る事ができますが、吸収率やプリン体が含まれるなどの理由からコラーゲンペプチドを効果的に摂れるコラーゲン補給商品を活用した方が早くて効果的です。
おすすめのコラーゲンは高濃度液体コラーゲン天使のララです。
天使のララは吸収性に優れたコラーゲンで、関節の軟骨や筋にアプローチします。
-
-
コラーゲンを飲んでも意味がない!?経口摂取した後お肌に届くの?
コラーゲンは肌ケアの必需品として人気が高い美容成分で、潤い不足を感じている女性の間ではコラーゲンサプリの愛用者も多いです。 そんな中で、「そんなに真剣にコラーゲンを飲んでもどうせ肌には効果ないし意味な ...
続きを見る

まとめ
ここまで、痛くて辛い痛風の予防や改善方法について紹介してきました。
その効果的な対策をまとめておきます。
痛風対策
- ダイエットをする
- プリン体を多く含む食べ物を控える
- アルコールを控える
- 栄養バランスの摂れた食事
- 水分を十分に摂る
これらを日ごろから心掛けることで、痛風のリスクを遠ざけるだけでなく健康を維持する事ができます。
痛風は今や誰にでも起きる可能性がある身近な病気ですので、ビールなどを飲みすぎない様にする事が効果的な対策になります。
